A-Lab Exhibition Vol.12
「あなたが[ ]ほしい
i want you[to x]」
本展はアーティストの植松琢麿と林勇気、デザイナー・プロデューサーの後藤哲也、キュレーターの小林公の合計4名が、継続的に展開をしているアートプロジェクト「あなたがほしい i want you」による展覧会です。彼らはこれまで国内外で発表をつづけてきましたが、一貫するコンセプトとして、技術革新によって生じる人間の意識の変化を表現することを目指してきました。
「あなたがほしい。」それは100年前の愛の歌。それは兵士を募る殺し文句。そしてそれは、2013年に始まった4人によるプロジェクト。これまでにデュッセルドルフ(2013)、大阪市(2014)、吹田市(2014)、デュッセルドルフ(2015)で展覧会を開催し、2016年にそれまでの活動をまとめたカタログを刊行しています。彼らの一連の活動の中で浮上してきたのは、人間の経験や記憶に対してその一回性・単独性を期待することの困難さと、無限の情報の海に溺れフィクションにハッキングされてできた歴史のイメージです。尼崎では青葉市子をゲストアーティストに迎え、これらの問題について考察していきたいと思います。
会期=2018年2月21日(水)-3月31日(土)
開館時間=(平日)11時-19時、(土・日・祝)10時-18時
休館日=火曜日
入場料=無料
主催=尼崎市
協力=ベイ・コミュニケーションズ
【関連イベント】
-アーティストトーク-
日時=2月24日(土)15時から
定員=当日先着30名(申込不要)
出演者=植松琢麿、後藤哲也、小林公、林勇気
内容=今回の展覧会に至るプロセスや作品の内容についてトークをいたします。
-青葉市子ミニライブ-
日時=2月24日(土)18時30分から
定員=50名(申込必要)
参加費=無料
※申込方法等、詳細はイベントページでご確認ください。
※2月24日(土)はライブ準備の都合上、14時より一部の作品をご覧いただけません。
予めご了承ください。
【出展作家プロフィール】
植松 琢麿 Takuma Uematsu
美術家。1977年金沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年以降、国内外の美術館やギャラリーで作品を発表。自然科学や哲学における興味から、現代社会への新たな視点を表現する。
後藤 哲也 Tetsuya Goto
デザイナー。OOO Projectsディレクター。近畿大学文芸学部専任講師。編集物のデザインを中心に、デザインに関する展覧会・イベントの企画や執筆なども行っている。
小林 公 Tadashi Kobayasi
1976年生まれ。神奈川県出身。兵庫県立美術館の学芸員として『超・大河原邦男展』の企画立案など、様々な展覧会に携わる。
林 勇気 Yuki Hayashi
映像作家。膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを制作している。
青葉 市子(ゲストアーティスト) Ichiko Aoba
1990年生まれ。2010年よりソロ作品を発表し、最新作は2016年、5枚目となる『マホロボシヤ』。舞台出演、声優、CM音楽、ナレーション、イラストレーターなど多岐にわたり活動中。
展示風景